「久しぶり!」

「久しぶり、キラ」


夏―――。

僕は一年後、アスランと再会した。


「去年は…突然引越しなんて言うから…びっくりしたよ」

「でも、僕…帰ってきたよ?」

「うん」

「――――っ…ただいま、アスラン!」


僕はこの夏、帰ってきた。

アスラン(キミ)のいる場所へ。

泣き出しそうな僕を見て何時までも変わらない、っていう顔をした。













         また会えると信じていたから、君とまた過ごす夏を永久に。














「でも、どうして僕が来るって解ったの?突然来て脅かそうって思ってたのに」

「…クスッ…キラのいる場所なんて、すぐわかるさ」

「うう〜」


僕達は会話をした。

今までとはちょっと違って「懐かしい」って思った。


「ねぇ、アスラン」

「何?キラ」

「もし、僕が戻って来れないところにいってたらどうする?
 もし、僕が死んじゃったら…アスランはどうする?」


僕の突然の質問にアスランは少しだけ悲しそうな表情を見せた。


「キラがいなくなるなら、俺もキラの後を追う」

「でも、アスランは来てくれなかったよ・・・?」

僕のいる場所へ、君は来なかった。

手紙で来れるよ、と書いたのに。


「…いなくならないだろう?」

「でも、もし、もし…其処が遠いところだったら?会えないところだったら?」

「………キラ」

アスランは何時もより低めな声で僕を呼ぶ。


「俺は…何時だってキラに会いたかった。
 一年前…突然出て行くなんていいだしたから。
 でも、キラに会いにいったら…俺はもう、キラを手放さなくなるから…」

「………」







君は僕に会いに来てくれる?

僕は君に会いに行くよ

好きだから

君のことが、好きだから。

今でもこの気持ち(おもい)を忘れてない―――…。